▮修復度合い3段階
[レベル1]➡近くで見ないと痕跡を視認できない
[レベル2]➡近くで見ると痕跡が視認できる
[レベル3]➡四角い線がはっきりと残る
▪「かけはぎ」は、スーツ・コートの穴を最大限に修復する技術です。多くの場合、近くで見ても傷が視認できないまでに修復することが出来ます。一方、「素材」「傷の状態」「傷の周りの状態」に拠り、修復度合に個体差が生じます。
▪痕跡を許容できる基準は、個々人の主観にも拠りますので、ウェブサイトの修理事例を沢山御覧頂けますようお願い致し致します。修理事例はランダムに掲載しております。
※修理事例は弊社の修理専門サイト「すりきれほしゅう研究所」も是非ご覧下さい。
▮修理痕が残りやすい品物
- 硬く張のある生地
- 裏側と表側の色が違う生地(横糸と縦糸の色が相違する)
- 光沢のある生地
- 礼服(ドスキン)
- 色が薄い生地/厚みが薄い生地
- 色あせ・日焼けした生地(共布と色の差がある場合)
- サージ(学生服によくある生地)
- シルク(修理できない場合があります)
▮かけはぎの料金
▪かけはぎをする範囲の寸法で金額が決まります。
(❶+❷+❸+❹)×¥1,000(税別)=修理金額
▪破れ・穴・摩耗している箇所の上下左右から、それぞれ約5ミリの箇所を四角で囲みます。その四角の辺の合計値に¥1,000(税別)を掛け合わせた金額が修理金額です。
▪穴の周りも生地が薄くなり弱っていることがあります。弱っている糸を紡ぐことができませんので、弱っている箇所もかけはぎを行う必要があります。その為、弱っている箇所の端から測定することになります。
▮共布(余り布)も一緒にお預け下さい
▪共布とは、残布(余り布)です。購入時に予備の布として付いてくる場合もありますし、裾上げ時の残布として返却される場合があります。共布を使用してかけはぎを行います。品物と一緒にお預け下さい。
▪共布をお持ちでなくても対応可能です。ズボンの裾・ポケットの中など表側からは視認できない箇所より取り外します。
▪共布をお持ちでない上着は、ズボンもお預け下さい。上着は共布を取る場所が限られていますので、ズボンより調達します。共布がないコートも、ほとんどが対応可能です。お気軽にご相談下さいませ。